2026年9月30日、英国の高等教育専門誌Times Higher Education(THE)が「World University Rankings 2027(世界大学ランキング2027)」を発表しました。

今回のランキングでは、世界118の国・地域から2,297大学が対象となりました。前年の2,191大学から対象校が増え、過去最大規模のランキングとなっています。

世界の大学の研究力や教育力を比較する指標として、毎年大きな注目を集めるTHE世界大学ランキング。では、いったい大学の何が評価されているのでしょうか。

そして、そこには研究者が日々取り組んでいる「英語論文の発表」と、どのような関係があるのでしょうか。

THE世界大学ランキング2027、トップはオックスフォード大学

2027年版の世界1位は、英国のUniversity of Oxford(オックスフォード大学)でした。

オックスフォード大学は11年連続で1位となっています。

2位は米国のMassachusetts Institute of Technology(MIT)、3位はPrinceton University(プリンストン大学)とStanford University(スタンフォード大学)が同率で並びました。

トップ10を見ると、英国と米国の大学が依然として大きな存在感を示しています。

一方で、アジアの大学にも注目すべき動きがあります。

中国のTsinghua University(清華大学)は11位となり、スイスのETH Zurichを上回りました。また、National University of Singapore(シンガポール国立大学)は15位となっています。

THEによると、2027年版では初めて、アジアの大学が大陸ヨーロッパの大学を上回る位置に入りました。

つまり、世界の高等教育・研究をめぐる競争の中で、アジアの大学の存在感が高まっていることが、今回のランキングからも読み取れます。

日本の大学はどうだった?

では、日本の大学はどうでしょうか。

2027年版では、東京大学が27位、京都大学が同率62位となりました。

THEの分析によると、東京大学と京都大学はいずれも前年から1つ順位を下げています。

また、2024年に東京工業大学と東京医科歯科大学の統合によって誕生したInstitute of Science Tokyo(東京科学大学)も、世界200位以内に入っています。

日本の大学については、政府による大学の研究力強化への取り組みが進められている一方、THEは人口減少などを含む日本の高等教育を取り巻く構造的な課題にも言及しています。

大学ランキングは、単純に「大学の良し悪し」を表すものではありません。

ランキングごとに評価方法や指標が異なるため、同じ大学でもランキングによって順位が大きく異なることがあります。

それでも、世界の大学がどのような点を評価されているのかを知ることは、日本の研究者にとっても興味深いポイントではないでしょうか。

THEは何を評価している?

THE世界大学ランキングでは、大学のパフォーマンスを大きく5つの領域から評価しています。

  • 教育(Teaching)
  • 研究環境(Research Environment)
  • 研究の質(Research Quality)
  • 国際的な展望(International Outlook)
  • 産業(Industry)

2027年版では17のパフォーマンス指標を用いて評価されています。

この中でも、研究者にとって特に注目したいのが「Research Quality(研究の質)」です。

研究の質には、研究論文がどの程度引用されているかを示すCitation Impact(引用インパクト)をはじめ、Research Strength、Research Excellence、Research Influenceなどの指標が含まれています。

つまり、大学の研究力を評価するうえで、「どのような研究成果を生み出しているか」だけでなく、その研究成果が世界の研究コミュニティの中でどのように受け止められているのかも重要な要素となっています。

さらに、「International Outlook(国際的な展望)」では、国際的な学生・研究者の割合などに加えて、国際共著に関する指標も用いられています。

ここから見えてくるのが、研究成果を「世界に届ける」ことの重要性です。

世界で研究成果を届けるために必要な「英語論文」

研究成果そのものが優れていても、それを海外の研究者に正確に伝えられなければ、国際的な研究コミュニティの中で十分に認識されることは容易ではありません。

特に自然科学・医学・工学などの分野では、英語による論文発表が研究成果を世界に発信するための重要な手段となっています。

もちろん、英語論文の英文校正をしたからといって大学ランキングが上がる、という単純な話ではありません。

大学ランキングは、大学全体の研究環境、研究成果、引用、国際性など、非常に多くの要素から算出されます。

しかし、研究者一人ひとりの立場から考えれば、

「研究成果を正確に伝える」

「査読者や読者に意図を誤解なく理解してもらう」

「海外の研究者と研究成果を共有する」

ということは、国際的な研究活動において重要なポイントです。

だからこそ、研究内容だけでなく、その内容を英語で適切に表現できているかを確認することにも意味があります。

英語論文は「英文法」だけを確認すればいい?

英語論文のチェックというと、「文法ミスがないか」「スペルミスがないか」といった点を思い浮かべる方も多いでしょう。

もちろん、それらは重要です。

しかし、研究論文ではそれだけではありません。

例えば、

  • 研究者が意図している意味が正確に伝わっているか
  • 専門用語の使い方が適切か
  • 論理の流れが分かりやすいか
  • 冗長な表現になっていないか
  • 投稿先ジャーナルに適した表現になっているか
  • 引用や参考文献の扱いに問題がないか

など、確認したいポイントはさまざまです。

さらに近年では、生成AIを使って英文を作成・修正する研究者も増えています。

AIによって英文作成の負担を減らせる一方で、AIが生成した文章をそのまま使用するのではなく、研究者自身が内容を確認し、研究上の意図と正確に一致しているかを確かめることも重要です。

NAIでは、研究者の論文作成をさまざまな角度からサポート

NAIは、科学論文の英文校正・翻訳を中心に、研究者の論文作成をサポートしています。

単に「英語を直す」だけではなく、論文投稿までのさまざまな段階に対応できるサービスを用意しています。

英文校正で、研究内容を伝わりやすい英語へ

論文の英文表現について確認したい場合には、英文校正をご利用いただけます。

文法やスペルだけでなく、科学論文としての表現や読みやすさなども含めて、研究者の意図をできるだけ維持しながら英文を整えます。

「英語そのものに時間をかけるより、研究内容に集中したい」という研究者の方にもおすすめです。

AIで作成・修正した英文が気になる場合は「AI依存度低減校閲」

AI依存度低減校閲

NAIが自信を持って提供する、iThenticateのレポートを用いた類似性削減・AI依存度低減とNAIの校閲・校正を同時に行う校閲・校正サービスの紹介ページです。

生成AIを論文作成に利用する機会が増えた一方で、

「この文章はAIに頼りすぎていないだろうか?」

「投稿前にAIによる文章生成の影響を確認しておきたい」

という不安を感じる方もいるでしょう。

NAIでは、論文のAI依存度を確認するための「AI依存度チェック」も提供しています。

AIを活用すること自体を目的とするのではなく、投稿前に自分の原稿を確認するためのチェック手段の一つとして利用できます。

投稿前の「事実確認」も

論文では、英文表現だけでなく、記述内容や引用情報の確認も重要です。

特に、生成AIなどを利用して文章を作成した場合には、存在しない文献や誤った情報が混入していないか注意する必要があります。

NAIでは、論文投稿前のファクトチェックも提供しています。

投稿前ファクトチェック

NAIの校閲者が、iThenticateのレポートを用いてAI執筆により架空の文献が挿入されていないかチェックをする、投稿前ファクトチェックサービスの紹介ページです。

「英文はきれいになったけれど、内容の確認は十分だろうか?」

という投稿前の不安に対して、別の視点から原稿を確認するためのサービスです。

「何から直せばいい?」にはAIアシスト論文投稿ロードマップ

AIアシスト論文投稿ロードマップ

あなたの論文、次にどこを直せばよいのか。 あなたの論文、次にどこを直せばよいのか。 投稿までに必要な改善点を、優先順位とともに可視化。AIと研究者の知見を活用し、…

論文を書いていると、

「とりあえず原稿はあるけれど、投稿までに何をすればいいのか分からない」

「修正箇所が多すぎて、どこから手をつければいいのか分からない」

ということもあります。

そんなときに活用できるのが、NAIの「AIアシスト論文投稿ロードマップ」です。

原稿をもとに、論文投稿までに確認・修正したいポイントを整理し、投稿に向けた作業を進めやすくするためのサービスです。

英文校正だけでなく、「論文を完成させて投稿する」というゴールから逆算して原稿を見直したい方に適しています。

世界ランキングから考える「研究成果の伝え方」

THE世界大学ランキング2027を見ると、世界の大学を取り巻く研究環境が変化していることが分かります。

特にアジアの大学が研究関連の指標を伸ばしながら順位を上げていることは、日本の研究者にとっても無関係ではありません。

研究力を高めるためには、もちろん研究そのものが最も重要です。

しかし、その成果を世界の研究コミュニティに届けるためには、「伝える力」も欠かせません。

英語論文は、そのための重要なツールの一つです。

「研究内容には自信がある。でも、英語表現が原因で意図が正しく伝わっているか不安」

「AIを使って論文を書いたので、投稿前に一度確認したい」

「原稿はできたが、投稿までに何を確認すればよいか整理したい」

そんなときは、NAIの論文サポートサービスをご活用ください。

世界で研究成果を発信するために。

NAIは、科学論文の作成から投稿までをサポートします。

参考文献:

https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/latest/world-ranking