論文投稿前にiThenticateでSimilarity Reportを確認したところ、

「Similarity Indexが思ったより高い……」

そんな経験はありませんか?

「この数字は大丈夫なのか?」

「何%なら問題ないのか?」

「Similarity Indexが高いということは、剽窃と判断されるのでは?」

「どの文章を直せばいいのか分からない」

論文を書き終えた研究者にとって、Similarity Indexは投稿前の大きな不安要素の一つです。

特に、自分自身が過去に発表した論文と表現が重なっている場合には、自己剽窃(self-plagiarism)のリスクについても考えなければなりません。

では、Similarity Indexが高かった場合、単純に文章を言い換えればいいのでしょうか?

実は、そう簡単ではありません。

Similarity Indexが高い=剽窃、ではない

まず知っておきたいのは、

Similarity Indexの数字だけで剽窃かどうかを判断することはできない

ということです。

Similarity Indexは、論文中の文章が既存の文献などとどの程度類似しているかを確認するための指標です。

そのため、他の論文と似た表現が含まれているからといって、それだけで不正行為を意味するわけではありません。

例えば、学術論文では、

  • 一般的な専門用語
  • 実験方法の定型的な表現
  • 研究デザインの説明
  • 統計解析に関する表現
  • Introductionで使用される一般的な記述

など、どうしても似た表現になりやすい部分があります。

一方で、過去の自分の論文などと文章が大きく重複している場合には、自己剽窃の観点から確認が必要になる可能性があります。

つまり重要なのは、

「何%だったか」だけではなく、「どこが、何と、なぜ類似しているのか」

を見ることです。


「Similarity Indexを30%以下にすればOK」ではない

Similarity Indexについて検索すると、

「○%以下なら大丈夫」

という情報を見かけることがあります。

しかし、ここでも注意が必要です。

Journalや出版社、論文の種類、分野などによって事情は異なります。

また、Similarity Indexが低くても、問題となる箇所が全くないとは限りません。

逆に、Similarity Indexがある程度高くても、その多くが一般的な定型表現や適切に引用された文章であれば、数字だけを見て問題だと判断することもできません。

したがって、

「何%なら安全?」

だけを考えるのではなく、

「類似している箇所はどこ?」

「その類似には妥当な理由がある?」

「引用方法に問題はない?」

「自分の過去の論文との重複はない?」

といった点を確認することが重要です。


では、Similarity Indexが高かったら何をすればいい?

ここで難しいのが、

「どこを、どう直すのか」

という問題です。

例えば、ある文章が既存論文と似ていたとします。

単純に単語を別の単語へ置き換えるだけなら、それほど難しくないかもしれません。

しかし、学術論文では、

意味を変えずに、論理を維持したまま、自然な英語として書き換える

必要があります。

単語だけを無理に置き換えると、

  • 意味が変わる
  • 専門用語として不自然になる
  • 文法的におかしくなる
  • 論理関係が分かりにくくなる
  • 読みにくい文章になる

といった問題が起こる可能性があります。

つまり、

「Similarity Indexを下げる」ことと「良い論文にする」ことを両立させる必要がある

のです。


「言い換えればいい」ではない理由

例えば、

The results showed a significant difference between the two groups.

という文章を、Similarity Indexを下げるためだけに無理に言い換えたとします。

単語を一つずつ置き換えて、

The findings demonstrated a remarkable distinction among the two groups.

などとすると、一見「違う文章」になったように見えます。

しかし、

  • significantの意味は本当にremarkableでよいのか
  • differenceとdistinctionは同じ意味なのか
  • betweenとamongは適切なのか

といった問題が出てきます。

つまり、

類似率を下げることだけを目的にすると、論文そのものの品質を落としてしまう可能性があります。

だからこそ、類似性削減では専門的な英文校閲が重要になります。


NAIの「類似性削減校閲」という選択肢

NAIでは、iThenticateによるSimilarity Reportと、学術論文を専門とするエディターによる英文校閲を組み合わせた**「類似性削減校閲」**を提供しています。

2021年秋からサービスを開始し、500本を超える論文の類似性削減に対応しています。

このサービスでは、iThenticateのSimilarity Indexを確認しながら、論文中の類似箇所を分析し、改善可能な部分をリライトしていきます。

ここで大切なのは、

「ただ文章を別の表現に置き換えるサービスではない」

ということです。

論文の内容や主張を維持しながら、

  • 類似箇所
  • 引用・パラフレーズ
  • 英語表現
  • 論理展開
  • 一貫性
  • 読みやすさ
  • 学術的な表現

などを確認し、投稿前の論文品質を高めることを目指します。


「Similarity Indexを下げる」+「論文として自然にする」

類似性削減で特に難しいのは、この2つを同時に実現することです。

Similarity Indexだけを見れば、文章を大きく書き換えるほど数字を下げやすくなるかもしれません。

しかし、論文では、

「数字が下がれば何でもいい」

というわけではありません。

研究者が伝えたい内容を正確に伝えられること。

専門用語が適切であること。

文章同士の論理的なつながりが保たれていること。

そして、読者が自然に読めること。

これらを維持しながらリライトする必要があります。

NAIの類似性削減校閲では、Similarity Indexの改善を基本としながら、論文全体の校閲・リライトも行います。


「自分の過去論文」と似ている場合は特に注意

Similarity Indexを確認して、

「この論文、過去に自分が書いた論文とかなり似ている」

と気づくケースもあります。

研究を継続していれば、同じ研究テーマ、同じ研究対象、同じ実験手法などを扱うことがあります。

そのため、どうしても似た説明が出てくることがあります。

しかし、過去の論文の文章をそのまま再利用している場合には、自己剽窃の問題が生じる可能性があります。

だからこそ、

「自分が書いた文章だから問題ない」

と考えるのではなく、

「今回の論文では、どのように説明するのが適切なのか」

を考えることが重要です。


生成AI時代には、Similarityだけを見るのでは不十分?

さらに現在は、生成AIを使って論文を作成・修正する研究者も増えています。

そのため、投稿前に確認したいポイントも増えています。

NAIでは、Similarity Indexだけでなく、必要に応じてAI Writing Scoreについても確認できるサービスを提供しています。

類似性削減校閲にAI依存度低減校閲を組み合わせることで、

「類似性」と「AI依存」の両方を投稿前に確認する

という考え方もできます。

もちろん、すべての論文で両方のサービスが必要というわけではありません。

現在の論文の状態や投稿先、目的に応じて、必要なサービスを選択することが重要です。


こんな方は一度、Similarityを確認してみてください

例えば、

□ 投稿前にSimilarity Indexを確認していない

まずは現在の状態を知ることが大切です。

□ Similarity Indexが高くて不安

数字だけで判断せず、どの部分が類似しているのか確認しましょう。

□ 過去に自分が発表した論文と文章が似ている

自己剽窃の観点から、投稿前に確認しておくことをおすすめします。

□ 類似箇所をどう書き換えればいいか分からない

単なる単語の置換ではなく、意味と論理を維持したリライトが必要になる場合があります。

□ Similarity Indexを下げたいが、論文の質は落としたくない

ここは専門的な英文校閲が役立つポイントです。

□ AIを使って論文を作成・修正した

Similarityだけでなく、AI Writing Scoreも気になる場合には、AI依存度低減校閲とのセット利用も選択肢になります。


「何%なら大丈夫?」より、「どこが問題なのか」を確認する

Similarity Indexについて一番大切なのは、

数字だけに振り回されないこと

です。

20%なら絶対安全。

30%なら危険。

40%なら投稿できない。

――というように単純化することはできません。

重要なのは、

「そのSimilarity Indexは、何によって構成されているのか」

です。

そして、もし問題となり得る類似箇所があれば、

「研究内容を変えず、論理を崩さず、自然な学術英語としてどう書き直すか」

を考える必要があります。


投稿前の「最後の確認」として

論文の投稿直前には、やることがたくさんあります。

英文校閲。

Formatting。

References。

Cover Letter。

投稿規定。

そしてSimilarity。

これらをすべて自分だけで確認するのは、大きな負担になることがあります。

特に、

「Similarity Indexは高いけれど、どこが問題なのか分からない」

という状態なら、単に数字を下げることよりも、

「類似している箇所を分析し、論文として適切な表現に整える」

ことが重要です。

NAIの「類似性削減校閲」は、iThenticateによる分析と学術論文専門エディターによる校閲を組み合わせ、投稿前の論文品質向上をサポートします。


「Similarity Indexが気になる」と思ったら

論文投稿前に、

「このSimilarity Indexのままで大丈夫かな?」

と少しでも不安を感じたら、まず現在の状態を確認してみてください。

そして、もし類似箇所の修正が必要であれば、

「数字を下げるためだけの書き換え」ではなく、「論文として自然で、意味を維持したリライト」

を検討してみてはいかがでしょうか。

NAIでは、iThenticateによるSimilarity Reportを利用した**「類似性削減校閲」**を提供しています。

Similarity Indexの改善を重視した単独利用に加え、AI Writing Scoreも気になる場合には、類似性削減校閲+AI依存度低減校閲という選択肢もあります。

投稿前の「この論文、本当に大丈夫?」を、数字だけで判断しない。

Similarityを確認し、必要な部分を適切に見直す。

それが、安心して論文を投稿するための一つのステップになります。

NAI「類似性削減校閲」の詳細はこちら