
ChatGPTなどの生成AIを使って、英語論文を書く。
今では、決して珍しいことではありません。
英文の表現を整えたり、文章をわかりやすくしたり、論文の構成を整理したり……。生成AIは、研究者の論文執筆を効率化する便利なツールになっています。
一方で、こんな不安を感じたことはありませんか?
「ChatGPTを使って作ったこの英語論文、このままジャーナルに投稿して大丈夫?」
今回、エヌ・エイ・アイ株式会社(NAI)が公開したYouTube Shortsでは、まさにこの疑問をテーマにしています。
動画では、生成AIを活用して作成した英語論文について、AIの利用そのものだけを見るのではなく、研究内容、データ、引用・参考文献、AI利用の適切性、そして最終的な論文内容について著者自身が責任を持つことが重要であることを紹介しています。
そして、そのうえでNAIが提供しているのが、AIを活用して作成した英文を専門校閲者が確認する**「AI依存度低減校閲」**です。
この記事では、今回の動画の内容を改めてご紹介しながら、AIを使って論文を書く時代に、なぜ「最後は人の目で確認する」ことが重要なのか、そしてNAIの「AI依存度低減校閲」がどのようなサービスなのかを詳しくご紹介します。
まずは今回の動画をご覧ください
今回の動画は、YouTube Shorts形式の短い動画です。
テーマは非常にシンプル。
「ChatGPTなど生成AIを活用して作成した英語論文、このまま投稿して大丈夫?」
という、現在の研究者にとって非常に身近な疑問です。
生成AIを使って英文を書くこと自体は、今や特別なことではありません。
「日本語で考えた内容を英語にしたい」
「自分で書いた英文をもっと自然にしたい」
「論文の文章を整理したい」
「Discussionの表現を検討したい」
など、さまざまな場面でAIを利用できます。
しかし、AIを使って文章を作ることができるようになったからといって、「AIが作った文章なら、そのまま投稿しても問題ない」わけではありません。
今回の動画は、まさにそこに注意を向けてもらうための動画です。
短い動画だからこそ、「AIを使って論文を書いているけれど、投稿前に何を確認すればいいの?」という方には、まず見ていただきたい内容になっています。
「生成AIを使ったら論文を投稿できない」は本当?
生成AIを論文執筆に使っている研究者の中には、
「AIを使ったことがあるけれど、ジャーナルに投稿して大丈夫なのだろうか?」
と不安を感じている方もいるでしょう。
ここで重要なのは、「AIを使ったか、使っていないか」だけで論文の良し悪しを判断することではないという点です。
主要な学術出版社でも、生成AIの利用について一定のルールや方針を設けています。
つまり、生成AIを利用する場合には、「何のために使ったのか」「どのように使ったのか」「最終的な論文について誰が責任を持つのか」といった点を意識する必要があります。
そして、最終的な論文の内容について責任を負うのは著者です。
AIに文章を作ってもらったとしても、その文章が研究内容と一致しているか、データを正確に反映しているか、引用が適切かといったことまでAI任せにすることはできません。
だからこそ、AIを使った論文では、投稿前の確認が重要になります。
AIが作った英文には、独特の「クセ」がある
では、AIを使った英文論文では、具体的に何を確認すればよいのでしょうか。
まず気になるのが、AI特有の表現です。
生成AIが作る英文は、一見すると非常にきれいです。
文法的にも大きな問題がなく、単語も難しく、文章も整っています。
しかし、学術論文として読むと、
- 定型的な言い回しが多い
- 不自然に丁寧・冗長な表現がある
- 同じような構文が繰り返される
- 文脈に対して表現が過剰になっている
- 人間の研究者が実際に書いた文章としては違和感がある
といったケースがあります。
NAIの「AI依存度低減校閲」では、こうしたAI生成特有の不自然な表現だけでなく、論文全体の文体、構成、論理展開、語句の選択なども含めて確認します。
つまり、単純に「AIっぽい単語を人間らしい単語に置き換える」というサービスではありません。
論文として自然で、読み手に伝わりやすい文章に整えることが目的です。
もう一つ怖いのが「AIの内容をそのまま信じること」
AIを利用した論文で注意したいのは、表現だけではありません。
生成AIは、もっともらしい文章を作ることができます。
しかし、「もっともらしい」ことと「正しい」ことは同じではありません。
たとえば、文献についてAIに質問したところ、実在しない論文情報が生成されてしまう。
あるいは、実在する文献でも、その文献が実際には述べていない内容を「この論文によれば」と説明してしまう。
研究結果について、元のデータ以上に強い主張をしてしまう。
こうした問題は、英文として正しいかどうかだけを確認しても発見できません。
だからこそ、AIを使った論文では「英文校閲」と「内容の確認」を分けて考えることも重要です。
NAIでは、AI依存度低減校閲に加えて、AIを利用して定義した情報などの信ぴょう性に不安がある場合を対象とした「投稿前ファクトチェック」も用意しています。
NAIの「AI依存度低減校閲」とは?
そこで今回ご紹介したいのが、NAIの**「AI依存度低減校閲」**です。
このサービスは、AIを活用して作成した英語論文を、学術論文専門のエディターが確認し、投稿前の論文品質向上をサポートするサービスです。
NAIのサービスページでは、AI生成特有の不自然な表現、論理展開、学術論文としての一貫性、読みやすさなどを専門エディターが確認すると説明されています。また、iThenticateによる分析にも対応しています。
つまり、
「AIを使ったからダメ」ではなく、「AIを使った論文だからこそ、投稿前に専門家の目で確認する」
という考え方です。
AI Writing Scoreが気になる方へ
「AI依存度低減校閲」で特に気になる方が多いのが、iThenticateのAI Writing Scoreです。
AIを使って作成した論文について、
「AI Writing Scoreが高かった」
「投稿前にAI依存度を確認しておきたい」
「できるだけAI特有の表現を減らしたい」
という場合には、AI依存度低減校閲を検討できます。
NAIでは、AI特有の構文や表現を修正し、AI依存度の低減を図るとともに、論文全体の論理構造、一貫性、学術的表現なども整えます。
ここで大切なのは、単に「AI判定の数字を下げること」だけを目的にしないことです。
論文として自然か。
論理の流れに問題がないか。
研究内容と文章がきちんと一致しているか。
読み手に違和感を与える表現になっていないか。
そうした**「論文そのものの品質」**を確認することが重要です。
「AI Writing Score」と「Similarity Index」は別物
AIを使って論文を書く場合、もう一つ注意したいのが、Similarity Indexです。
AI Writing ScoreとSimilarity Indexは、同じものではありません。
Similarity Indexは、文章が既存の文献などとどの程度類似しているかを見るための指標です。
一方、AI Writing ScoreはAI生成の可能性に関する指標です。
そのため、
「AI Writing Scoreが低ければ、Similarity Indexも問題ない」
とは限りません。
逆も同様です。
AIを使って論文を作成した場合には、AI依存度だけでなく、既存文献との類似性や引用の適切性など、投稿前に複数の観点から原稿を確認することが重要になります。
NAIでは、AI依存度低減校閲単独だけでなく、類似性削減校閲+AI依存度低減校閲という選択肢も用意しています。
両方を確認したい研究者にとっては、投稿前の総合的なチェックとして利用できるサービスです。
AI依存度低減校閲では、何を見ているの?
NAIのAI依存度低減校閲では、AI特有の表現を調整するだけではありません。
大きく分けると、次のような観点から論文を確認します。
1.AI特有の矛盾を確認
AIの利用に由来する論理上の矛盾などを確認し、必要に応じてコメントや校閲によって修正します。
2.AI依存度を低減
AI特有の構文や表現を見直し、iThenticateのAI Writing Scoreの低減につながるよう調整します。
3.自然な論文表現へ
文体や構成、論理展開、語句の選択なども含めて見直し、学術論文として自然な文章にブラッシュアップします。
この3点が、AI依存度低減校閲の大きな特徴です。
「AIっぽくない文章」にするだけではない
ここは、今回のサービスを理解するうえで特に重要なポイントです。
AI依存度低減校閲という名前を見ると、
「AI検出ツールに引っかからない文章に書き換えるサービスなの?」
と思われるかもしれません。
しかし、サービスページでも説明されているように、NAIが重視しているのは、AI特有の表現を修正するだけではなく、論文全体の論理構造・一貫性・学術的表現を整えることです。
つまり、
AIっぽさを減らすことは目的の一つであって、それだけが目的ではありません。
最終的には、研究成果を正確かつ自然に伝えられる、投稿品質の高い英語論文に近づけることが重要なのです。
NAIならではの「類似性削減校閲」のノウハウ
NAIのAI依存度低減校閲は、2021年から提供している類似性削減校閲のノウハウを応用しています。
類似性削減校閲では、既存の文章との類似性を意識しながら、論文を適切な表現へリライトしていきます。
AI依存度低減校閲でも、そのリライトの技術を活用し、AI特有の構文や表現を見直します。
そのため、単なる機械的な言い換えではなく、論文としての自然さや文脈を考慮した文章のブラッシュアップを目指しています。
AIに書かせた文章を別のAIに書き直させるだけではなく、専門エディターが論文を読む。
ここが大きな違いです。
「AIを使う時代だからこそ、最後は人の目で」
今回の動画の最後に伝えているメッセージが、
「AIを使う時代だからこそ、最後は人の目で。」
という考え方です。
生成AIは、これからも研究者にとって便利なツールであり続けるでしょう。
AIを使うことで、英文論文を書くハードルが下がる場面も増えていくはずです。
しかし、研究成果の正確性を確認すること。
データと文章が一致しているか確認すること。
引用や参考文献を確認すること。
論理展開に問題がないか確認すること。
学術論文として自然な表現になっているか確認すること。
そして、投稿する論文に責任を持つこと。
これらは、AIに丸ごと任せるものではありません。
だからこそ、AIを活用しながら、最後は専門家の目で論文を確認する。
これが、AI時代の論文投稿における一つの重要な考え方ではないでしょうか。
AIで論文を書いた方は、投稿前に一度チェックを
もし現在、ChatGPTなどを使って英語論文を作成しているのであれば、投稿前に一度、原稿を客観的に確認してみてはいかがでしょうか。
「AIを使ったけれど、どの程度AIらしい文章になっているかわからない」
「AI Writing Scoreが気になる」
「英語として自然なのか確認したい」
「論理展開に問題がないか見てほしい」
「投稿前に専門家に確認してもらいたい」
そんな方には、NAIの「AI依存度低減校閲」が選択肢になります。
また、AIが生成した情報や定義、文献などについて「本当に正しいのか?」という点まで確認したい場合には、投稿前ファクトチェックという選択肢もあります。
つまり、
AI Writing Scoreが気になる → AI依存度低減校閲
論文の内容・引用・事実関係まで確認したい → 投稿前ファクトチェック
というように、自分が不安に感じているポイントに合わせてサービスを選ぶことができます。
AIは「使わない」のではなく、「適切に使う」
これからの論文執筆で大切なのは、AIを使うか、使わないかだけではないのかもしれません。
重要なのは、
「AIをどのように使い、どのように確認するか」
です。
AIを使って文章作成の負担を減らす。
その一方で、研究内容やデータについては研究者自身が責任を持つ。
さらに、投稿前には専門家の目で英文や論理展開、表現などを確認する。
こうした役割分担によって、AIの便利さを活かしながら、論文の品質を高めていくことができます。
今回の動画は、そんなAI時代の論文投稿について考えるきっかけとなる動画です。
「ChatGPTで書いた英語論文、このまま投稿して大丈夫?」
そう感じたことがある研究者、大学院生の方は、ぜひ一度ご覧ください。
そして、動画を見て、
「やっぱり投稿前に一度チェックしておきたい」
と思った方は、NAIの「AI依存度低減校閲」もぜひご検討ください。
AIを使う時代だからこそ、最後は人の目で。
NAIは、AIを活用する研究者の皆さまの論文投稿を、専門的な英文校閲と論文サポートで支援しています。


