「論文のAI依存度が気になる……」そんなとき、いきなり校閲を頼まなくても大丈夫。
まずはAIレポートだけ、Referencesのファクトチェックだけという選択肢があります。
生成AIを使って英語論文を書くことが、以前ほど特別なことではなくなりました。
英文の表現を整えたり、文章の構成を考えたり、Discussionのアイデアを整理したり……。生成AIを上手に活用することで、論文執筆にかかる時間を大幅に短縮できるようになっています。
一方で、こんな不安を感じたことはないでしょうか。
「この論文、AIに頼りすぎていないだろうか?」
「投稿前にAI Writing Scoreを確認しておいたほうがいいのでは?」
「AIに文献を調べてもらったけれど、Referencesの情報は本当に正しい?」
「いきなりAI依存度低減校閲を依頼するほどではないけれど、一度チェックだけしてみたい」
実は、このような場合、最初から論文全体の校閲を依頼する必要はありません。
NAIの「AI依存度低減校閲」関連サービスでは、まずAI Writing Scoreなどのスコアを確認するために「スコアレポートだけ」を発行することができます。また、Referencesについても、必要な部分だけを対象にファクトチェックを依頼することができます。
今回は、「AIを使って論文を書いたけれど、どこまで対策すればよいのかわからない」という研究者の方に向けて、この2つの使い方をご紹介します。
「AIを使った=すぐにAI依存度低減校閲」ではありません
まず知っておきたいのは、生成AIを使った論文だからといって、必ず論文全体をリライトしなければならないわけではない、ということです。
AI依存度低減校閲では、AI特有の不自然な表現や構文、論理展開、論文全体の一貫性などを確認し、必要に応じて専門エディターが校閲・リライトを行います。iThenticateのAI Writing Scoreを確認しながら、投稿前の論文品質を高めていくサービスです。
ただし、研究者の方が抱えている不安は、それぞれ異なります。
たとえば、
「AI Writing Scoreがどのくらいなのか、まず知りたい」
という方もいれば、
「AI Writing Scoreは気になるけれど、まずは自分の論文の状態を見てから判断したい」
という方もいます。
あるいは、
「AIにReferencesを探してもらったけれど、引用文献が本当に存在するのか不安」
という方もいるでしょう。
こうした場合には、必要なところから一つずつ確認するという方法があります。
まずは「AIレポートだけ」を取得してみる
AI依存度が気になっているけれど、実際にどの程度なのかわからない。
そんな方におすすめなのが、**投稿前スコア診断(スコアレポート発行)**です。
NAIでは、Similarity IndexとAI Writing Scoreのレポートのみを発行するサービスを用意しています。料金は税込5,500円です。
つまり、
「まず自分の論文のAI Writing Scoreを知りたい」
という段階で、いきなり論文全体のリライトを依頼する必要はありません。
これは、AIを利用して論文を書いた研究者にとって、かなり重要なポイントです。
なぜなら、対策を考えるためには、まず「現在地」を知る必要があるからです。
AI Writing Scoreは「数字だけ見ればいい」わけではない
ここで注意したいのが、AI Writing Scoreという数字だけを見て、
「○%だから大丈夫」
「○%だから投稿できない」
と単純に判断することです。
論文のAI依存度を考えるときには、スコアだけでなく、論文のどの部分がAI的に判定されているのかを見ることも重要です。
たとえば、Abstract、Introduction、Discussion、Conclusionなど、研究者自身の考察や主張が強く表れる部分と、Materials and Methodsのように定型的な表現が多くなりやすい部分では、文章の性質が異なります。
そのため、
「AI Writing Scoreが何%だったか」
だけではなく、
「どの部分がAI的に判定されているのか」
「AIに依存しているように見える表現がどの程度あるのか」
を確認したうえで、次の対応を考えることが大切です。
スコアレポートは、そのための診断材料として活用できます。
「まず診断 → 必要なら校閲」という使い方
AI依存度が気になっている研究者の方には、次のような進め方がおすすめです。
STEP 1 まずAIレポートを取得する
税込5,500円のスコアレポートで、Similarity IndexとAI Writing Scoreを確認します。
↓
STEP 2 自分の論文の状態を把握する
スコアだけではなく、どの部分にAI依存傾向が見られるのかを確認します。
↓
STEP 3 必要ならAI依存度低減校閲を検討する
「このまま投稿するのは少し不安」
「AI的な表現がかなり残っている」
「自分ではどこを直せばよいのかわからない」
という場合には、AI依存度低減校閲を検討します。
このように、まず診断してから、必要な対策を選ぶことができます。
最初から大きな費用をかけて対策するのではなく、自分の論文の状態を確認してから判断したい方に適した方法です。
もう一つ気をつけたいのが「References」
生成AIを論文執筆に利用する場合、もう一つ注意したいのがReferencesです。
AIは文章作成だけでなく、文献検索やReferencesの候補を挙げる際にも利用できます。
しかし、
「AIが提示した文献だから、実在するはず」
とは限りません。
文献タイトル、著者名、雑誌名、発行年、巻号、ページ、DOIなどに誤りが含まれている可能性があります。
特に注意したいのが、いわゆる存在しない文献が生成されてしまうケースです。
AIがもっともらしいタイトルや著者名を組み合わせてしまうと、一見すると本当にありそうなReferencesが出来上がってしまうことがあります。
また、実在する文献であっても、
- タイトルが少し違っている
- 著者名が間違っている
- 発行年が違っている
- DOIが間違っている
- 引用内容と実際の論文の内容が一致していない
といった問題が起こる可能性があります。
つまり、AIを利用して論文を書いた場合、本文の英語だけでなく、Referencesについても「本当に正しいのか?」という視点が必要なのです。
Referencesだけファクトチェックすることもできます
「論文全体をAI依存度低減校閲してほしいわけではない。でも、Referencesだけは確認してほしい」
そんな場合には、投稿前ファクトチェックという選択肢があります。
NAIの投稿前ファクトチェックでは、文献の実在性や定義、手法などについて確認を行います。
重要なのは、これは「論文全体を修正するサービス」ではなく、問題がないかを確認し、必要な箇所を指摘するサービスだという点です。
したがって、
「AIに作成してもらったReferencesが心配」
「文献情報が正しいか確認したい」
「引用した文献が、実際に自分の主張を裏付けているか確認したい」
といった場合に、必要な部分だけをチェックするという使い方ができます。
AIに論文を書いてもらうほど、「最後の確認」が重要になる
生成AIを使うことで、論文執筆は確実に効率化できます。
しかし、効率化できるからこそ、最後に人間が確認しなければならない部分もあります。
特に重要なのが、
「AIが書いた文章だから正しい」と考えないこと。
そして、
「AIが紹介した文献だから正しい」と考えないこと。
です。
生成AIは、文章を自然に見せることが非常に得意です。
そのため、誤った情報が含まれていても、文章としては非常に自然に読めてしまうことがあります。
研究論文において怖いのは、「明らかにおかしい文章」ではありません。
**「一見すると非常にもっともらしいけれど、実は間違っている文章」**です。
Referencesについても同じです。
存在しない文献や誤った文献情報が、もっともらしいReferencesとして並んでしまえば、著者自身が気づかない可能性があります。
だからこそ、AIを活用する研究者ほど、投稿前のチェックが重要になります。
「全部お願いする」だけがサービスの使い方ではありません
英文校閲サービスというと、
「論文を丸ごと預けて、全部チェックしてもらう」
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、論文全体を専門エディターに確認してもらいたい場合には、AI依存度低減校閲という選択肢があります。
AI特有の表現だけでなく、論理展開、一貫性、読みやすさ、学術的な表現などを含めて、投稿前の論文品質を総合的に確認できます。
一方で、
「今はそこまで必要ない」
「まずはスコアを知りたい」
「Referencesだけ確認したい」
という場合には、必要なサービスだけを利用することもできます。
つまり、
診断 → 必要な部分だけ対策 → 必要なら論文全体を校閲
という段階的な利用方法も可能です。
これは、AIを使って論文を作成したものの、自分の論文にどの程度の対策が必要なのかわからない研究者にとって、使いやすい考え方ではないでしょうか。
こんな方には「まずAIレポート」がおすすめ
次のような方は、まずスコアレポートだけを取得してみるのもよいでしょう。
- 生成AIを使って論文を書いた
- ChatGPTなどで英文をかなり修正した
- AI Writing Scoreが気になる
- 投稿前に現在のスコアを確認しておきたい
- いきなり論文全体の校閲を依頼するか迷っている
- まず自分の論文の状態を知りたい
税込5,500円でSimilarity IndexとAI Writing Scoreを確認できるため、「まず測ってみる」ための入口として利用できます。
こんな方には「Referencesのファクトチェック」がおすすめ
一方、次のような方はReferencesの確認を検討してみてください。
- Referencesの作成に生成AIを利用した
- AIに文献を探してもらった
- AIが提示した文献情報をそのまま利用している
- 文献が本当に実在するのか不安
- DOIや書誌情報に間違いがないか心配
- 引用した文献が本文の主張を裏付けているか確認したい
特に、AIに文献検索やReferences作成を任せた場合は、「文章は合っているか」だけでなく「引用元は本当に存在するのか」も確認することをおすすめします。
AIを「使わない」のではなく、「使った後に確認する」
これからの論文執筆では、「生成AIを使うか、使わないか」という二択だけで考える必要はないでしょう。
むしろ重要なのは、
「AIを使った後、どのように論文の品質を確認するか」
です。
英文の作成や推敲をAIに手伝ってもらう。
文献検索の候補をAIに出してもらう。
文章構成をAIと一緒に考える。
こうした使い方自体は、研究者の負担を減らす有効な方法です。
ただし、最終的に投稿するのは「AIが作った文章」ではなく、研究者自身の論文です。
だからこそ、投稿前には、
「この文章は自然か?」
「論理に矛盾はないか?」
「AIに依存した表現が残っていないか?」
「Referencesは本当に正しいか?」
という視点で、最後の確認を行うことが大切です。
「何を頼めばいいかわからない」なら、まず小さく確認する
AIを利用した論文について不安を感じたとき、最初からすべてを解決しようとする必要はありません。
まずAI Writing Scoreを確認する。
Referencesだけ確認する。
その結果を見て、必要なら論文全体のAI依存度低減校閲を依頼する。
このように、自分の論文に必要なところから、一つずつ対策していくという方法があります。
NAIでは、AI活用論文を対象とした「AI依存度低減校閲」に加え、スコアレポート発行や投稿前ファクトチェックなど、投稿前の不安に合わせたサービスを用意しています。
「AIを使ったけれど、このまま投稿して大丈夫なのだろうか?」
そう感じたら、まずは現在の状態を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
AIを使わないことではなく、AIを使った論文をどのように確認し、研究者自身の責任で投稿できる品質に仕上げるか。
それが、これからの論文執筆ではますます重要になっていくはずです。
NAIのAI依存度低減校閲について
NAIでは、iThenticateによるAI Writing Scoreの分析と、学術論文専門エディターによる校閲・リライトを組み合わせた「AI依存度低減校閲」を提供しています。
「論文全体を確認してほしい」という方だけでなく、
「まずAI Writing Scoreだけ確認したい」
「Referencesのファクトチェックだけお願いしたい」
という方にも、それぞれの目的に応じたサービスをご利用いただけます。
論文の状態や投稿状況に合わせて、必要な範囲からご相談ください。
